損害額の計算方法について

損害額の計算方法と、損害額に含まれる費目についてご説明します。

基本的な計算方法

各種費目ごとに分けて計算した上で、各種費目ごとの金額を合計して賠償金額が算出されます。なお、合計する際、過失相殺や損益相殺など、賠償金額を減額する要素も考慮されることになります。

なお、損害のうち、治療費のように、事故のために払わなければいけなくなった損害のことを、積極損害と言います。これに対して、逸失利益のように、事故のために支払ってもらえなくなった損害のことを、消極損害と言います。

各種費目

治療費

治療費関係は、治療費、室料、鍼灸・マッサージ費用、温泉療養費などが認められます。但し、必要以上の治療費は認められません。

入院雑費

入院すれば細々した雑費が必要です。通常はこれを入院雑費として一日当たり1100円から1300円で計算します。

休業補償

事故により休業して収入が減少するような場合には休業補償がされます。請求金額は通常は事故前3ヶ月の収入を基準に算定されます。

傷害慰謝料

ケガをして入院したり、通院したりすれば体の痛みだけでなく、様々な心配におそわれたりして心も傷つけられます。この精神的苦痛に対して慰謝料が認められます。これはケガの内容、入院期間や通院期間などを参考に算定されます。

逸失利益

交通事故によって将来にわたって収入が得られなくなったり、減収したりする場合にその得られなくなった分を逸失利益として請求できます。亡くなった場合には全額得られなくなったものとして計算します。

中間利息の控除について

逸失利益の金額を計算する際、「中間利息の控除」という言葉が出てきます。

逸失利益の分の賠償金は、将来得るはずのお金を早い時期にもらうことになるので、もし賠償金を預金して利息を得ることになると、本来得られたはず以上の利益を得ることになってしまいます。ですので、中間利息の控除は、利益の取り過ぎとならないように利息分の金額を減額して、賠償金額を調整するために行われます。

慰謝料(後遺障害、死亡)

後遺症が残ったことにたいする精神的苦痛を賠償請求できます(後遺症慰謝料)。死亡した場合にも死に対する慰謝料が請求できます(死亡慰謝料)。

その他費用

このほか、固定具、通院交通費、診断書費用などが請求できます。

減額要素

過失相殺

交通事故では、被害者にも落ち度がある場合に過失相殺といって、賠償金が減額されることがあります。交差点事故では特にこれが問題になり、結局裁判になってしまう例も少なくありません。

この時の過失割合の基準は様々に存在します。あなたが、加害者と密接な関係、たとえば妻であるとか、息子であるとか言った場合にも過失相殺されてしまいます。

損益相殺

事故が原因で何らかの利益があった場合には損益相殺といってその分減額されます。加害者から受けとった見舞金、生活保護、労災保険、任意保険などがあります。